講座生の声vol.1

 井本整体との出会いは『人体力学』という一冊の本でした。力学という言葉が気になり、本に載っていた体操を見よう見まねでやり始めると、長年痛めていた腰の痛みが緩和されたり呼吸が楽になったり、身体の変化が見られるようになりました。  

 本を読んでこんなに身体が楽になるんだったら、実際に習うとどんな感じだろうと興味が深まり、最初に講座見学をさせていただきました。講座も丁寧で分かりやすく、すぐに学びたいと思いましたが、講座生の方々がきれいに正座をして受講されている姿を拝見し、過去に怪我で腰と股関節を痛めているので長時間正座が出来るか、実はそれが不安でした。  

 私自身はパーソナルでピラティストレーナーをしていまして、ピラティスは動きの解剖学を用い、本来の身体に戻すということを運動により行いますが、お客様の中には、例えば腰痛や股関節痛、むくみが取れないなどの身体の不調を抱えている方が多く、改善しても一時的だったりと改善しきれず、でもそれを諦めていたりという方がいらっしゃって、ピラティスで動き方を正しくするだけではどうにもならないことがあり、細かなところにアプローチするのにしきれないところもあり、じゃあどうやってこの先このまま身体と向き合い続けていこうかと思ったのです。  

 当然、運動と治療とは大きな違いがありますが、井本整体では『操法』と『体操』(人の手で治癒を引き出す、自身で体操をしたり体操を誘導してもらう)、そのどちらも学べるとのことで、本当の意味で身体をより良い方へ導くことが出来るのではと門戸を叩くことになりました。  

 初めての講座を終え、帰りの電車で心の奥がじわっ~と暖かい感じになったことを強く覚えています。もちろん整体についての講座ですが、講師の先生の温かな気持ちが心に響いた感じがあって、人の身体に触れていく上で大切な心構えを最初に教わったように思いました。実技を中心とした講座と、先生方立ち会いの自主練習の時間も設けられていて、学ぼうと思えば門戸はしっかり開かれています。   

 そういった中で身体に変化がありました。五年余り患っている股関節のズレが改善されたり、昨年怪我をした腰椎の痛みが改善されたり、骨盤が以前より整い楽にきれいな姿勢でいられたり、身体の軸が安定したり、肩が内側に巻いているのが解消されたり、肺活量が上がったりなど、表面的ではなく身体の内側から変わっていくのが分かりました。  

 また、6歳の時に右半身に重度の帯状疱疹を患い、大きな病院で一ヶ月余り毎日注射を2本打ち続けた経験があり、帯状疱疹の痕の皮膚感覚のない箇所がありました。一度、講師の先生に、胸骨を挟む操法を教えていただいたときに、これは感覚になりますが、右の肺の奥に眠っていたであろう帯状疱疹の原因の何かをとらえてもらった感じがあり、その帯状疱疹の痕が、キリキリし始め(皮膚感覚が戻ってきたのだと思います)、それが2か月後に全く痛みがなくなりました。自分では気が付かなかった奥に潜んだ悪いものが取れたような経験でした。  

 半年間の初等講座はあっという間に終わり、先生方の技術の奥深さに心と身体がいろんな反応を示して、井本整体にすっかり魅了されてしまいました。過去に様々受けた整体やカイロプラクティック、ボディーワークなどと違い、身体の反応に驚くことが多くありました。  

 整体の学びは生涯を通して続いていくと思いますが、家族や担当しているお客様から、体操で伸びたことがないところが伸びてすごく気持ち良い、腰の下がりが以前より解消されてお尻が上がったと喜んでいただいたりと、まだ少しですが、人の身体に対して役に立てることがありました。そして正座も長時間出来るようになりました。講座や練習でお世話になっている先輩方からも、この整体の技術がほかでは学べない個々の身体に合わせたオーダーメイドの技術だということがすごく伝わってきます。  

 日々、熱心にご指導してくださる先生方に深い感謝の気持ちと、またこうしてこの技術を惜しげも無く公開してくださっている井本先生に尊敬と心から深い感謝の意を込めて、筆を執らせていただきました。

news by 人体力学 ImotoSeitai

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